インプラント
歯がないところに新しい歯をうえる!?インプラントって何???
歯がなくなったところに、部分入れ歯やブリッジをお使いの方で、
・どうもしっくりこない…
・入れ歯がガタつく感じがして、しっかり噛めない
・おいしくない!
・気持ち悪い!
・違和感があって使えない!
・臭いが気になる!
・食べたものが、よく間につまる!
・入れ歯やブリッジが入っている側の、反対側でいつも噛んでしまう!
などなど、ご不自由を感じている方が多いのではないでしょうか?そんなご不自由を解決できるかもしれないのが、インプラント(人工歯根)です。
「先生のところ、いままで「インプラント」 やってなかったんじゃないの?」
「そうなんです。あまりおすすめできるインプラントシステムがなくて、 別の方法、すなわち部分入れ歯やブリッジなどをご提案しておりました。」
今まで大杉歯科診療所が、インプラント(人工歯根)を導入しなかったのには理由がありました。その理由とは?
以下の文章は、いままで大杉歯科診療所のカウンセリングで繰り広げられていた会話です。
Aさん『下の片側の奥歯(第1大臼歯)の金属冠(さし歯)の内部でむし歯が進行し、抜歯しなければならない状態。 その前後の歯や咬み合わせる上の歯は健全な歯が残っています。』
わたし『Aさん、残念ながらこの(金属冠)さし歯の中で、歯の根の深い所まで進行したむし歯になっています。このレントゲンを見てください。ほら、歯の根っこの中にある土台の芯棒の先のあたりまで何となく黒くなっているでしょう。』
Aさん『本当だ!だからグラグラして咬むと痛かったのですね。そういえば以前からこのあたりが、肩がこるとよく歯が浮くような感じで腫れたりしてました…』
わたし『そうなんですか、それはお困りでしたね…』
Aさん『じゃあ先生、この歯はどうなるのですか?』
わたし『残念ながら、ここまで悪くなると保存不可能なので抜歯しないといけません。』
Aさん『じゃあ仕方ないですね、先生、痛くないように抜いてください』
わたし『わかりました。できるだけ痛くないように抜きましょう。でも、まず抜歯する前に抜いた後のことをご一緒に考えていきましょう!』
Aさん『抜いた後はどうなるのですか?』
わたし『抜いた後は、やはり何か歯を入れてあげたほうが良いでしょう。そうしないと今回抜歯する側と反対側の歯ばかり使いますので、そちらに負担がかかりますし、抜いた歯と咬みあっていた上の奥歯が下の歯グキに向かって伸びてくることが予想されます。また、抜いた歯の前後の歯も傾いてくることがあります。』
Aさん『へー、そうなんだ。歯が動くんですか…じゃあやっぱり何か入れないと…反対側ばっかりで咬むようになったら、今度は反対側が傷んじゃうよね…入れるとなると、やっぱり取り外しの入れ歯になるのですか?』
わたし『そうですね、このような場合3つの方法があります。1つは歯が無くなったところに歯の根の代わりにインプラント(人工歯根)を埋め込む方法。2つ目は抜歯した歯の前後の歯を削って3本のさし歯を1つにつないで固定するブリッジ、 もう1つは取り外すことのできる部分入れ歯です。』
Aさん『先生、インプラント(人工歯根)ってどうなんですか?』
わたし『インプラントは費用も期間もかかります。その後のケアも大切です。歯みがきがキライな方や、定期健診・予防ケアを受けて下さらない方、タバコを吸う方にはおすすめできません。しっかりお手入れと定期健診を続けないと、自分の歯と同じように歯周病にもなります。しかも、手術を2回行う方法(インプラントの埋め込む一次手術と、歯グキより上の部品を取り付ける二次手術) が主流です。(すなわち、あなたの大キライな麻酔を2回もやるのです)そして、アゴの骨とくっつくまで3~6ヶ月程度、待たなければなりません。それから歯型をとって、歯グキから上の新しい歯をつくりにかかります。しかもインプラント自体も2つの部品からなり、 そのジョイントの部分から折れたりすることもあるのですよ… それでもやりたいですか?』
と言うような感じで、インプラントについてあまり積極的な説明はしておりませんでした。その後、インプラント以外の歯の修復方法として、部分入れ歯やブリッジをご説明していました。
そこで見つけたのが、当院が導入した『AQBインプラントシステム』です。このインプラントシステムは、手術は1回です。(麻酔も局所麻酔1回、むし歯治療で麻酔するのと同じです。)
インプラント体も、継ぎ目のない1ピースの純チタンです。そのチタンに特殊コーティングを施してあり、骨の細胞を誘導する効果が高いため、埋め込んだ部分の骨と非常に短期間でくっつきます。ですから、埋入手術から通常2ヶ月くらいで新しい歯が入ります。(従来の1/2~1/3)しかも術式がシンプルなため、成功率も極めて高いのです。
さらに、このインプラントを製作しているのは『国内のメーカー』です。現在でも、海外のメーカーのインプラントが主流です。その海外メーカーのインプラントのサイズ(太さや長さ)は欧米人向けに作られている、といっても良いでしょう。肉食の欧米人の顔立ちを想像してみれば、骨格のつくりやアゴの骨の厚みが、われわれ日本人とは違うことは明らかです。
国産車が日本の道路を走る上でもっとも便利に作られていて、 運転席なども平均的な日本人の体格に合うように設計されているのは、みなさんよくご存知だと思います。
このAQBインプラントを製造しているメーカーは、㈱アドバンスという会社で、インプラントの実績をこの12年間で110倍に伸ばしている国内メーカーです。
すなわち、従来一般的だった海外製のインプラントに とってかわっているということです。海外メーカーにありがちな、輸入元がコロコロとかわり、アフターフォローができない…(インプラントの経過観察は、長いですから…)なんて心配はありません。どうぞご安心ください。
現在、徳島市内にてこのAQBインプラントを導入しているのは、私の知る限り、大杉歯科診療所とあと1軒だけです。その先生とも頻繁に情報交換しており、臨床結果の良さに驚いております。
部分入れ歯のように取り外す煩わしさもなく、バネもかからず、またバネがかかる歯を傷めることもありません。ブリッジのように両隣の歯をわざわざ削って、そしてつなげて負担をかけることもありません。インプラントは骨にしっかりとくっつきますので、『しっかりと食べ物を咬む』ことができるようになります。
インプラントを入れた方は、『もう一度、自分の歯が萌(は)えてきたようだ!』とおっしゃいます。いま部分入れ歯やブリッジを入れて、そのために不自由な思いをされている方は、ぜひお気軽に大杉歯科診療所までご相談ください。
ただし、どのような症例にでもインプラントができるわけではありません。
インプラントの適応症
- 1.全身状態が良好の方
- 2.定期健診・予防ケアを続けられる方
- 3.タバコを吸わない方
- 4.インプラントを埋め込む部位に、アゴの骨(高さ・幅)が十分残っている方
- 5.大杉歯科診療所を信頼して下さる方
インプラントに不向きな方
- 1.糖尿病や高血圧などの基礎疾患をお持ちの方
- 2.全身状態の悪い方
- 3.タバコを吸う方
- 4.重度の歯周病で、すでにアゴの骨がやせて十分に残っていない方
- 5.定期健診や予防ケアを続けられない方
- 6.歯みがきがキライな方
- 7.インプラントよりも、その他の治療方法の方がその患者さまにとっては最良の選択である…と院長が診断をした方
術式・治療の流れ
- 1.全身状態などの問診、およびお口全体の診査(保険適応)
- 2.お口の状態について院長よりカウンセリング(保険適応)
- 3.インプラント治療を希望されたら、インプラント用の術前の精密診査・歯型とり・パノラマX線診査・シュミレーション模型など
- 4.術前診査により得られたデータ・資料をもとに、院長よりインプラント治療についてのコンサルテーション(精密な診査の結果、インプラント以外の別の治療方法をおすすめする場合もあります。)
- 5.(インプラント治療が、十分可能と診断されたら)インプラント治療の契約書(兼保証書)および同意書に署名していただきます。
- 6.歯周病の改善やインプラントに備えた前処置
- 7.インプラント埋入手術
- 8.術後経過観察(約1ヶ月~2ヶ月)
- 9.インプラントの上に装着する、新しい歯の印象採得(歯型とり)
- 10.新しい歯の装着
- 11.夜間の歯ぎしり防止マウスピース装着
- 12.定期健診・予防ケア
費用(税込)
インプラント術前検査&コンサルテーション | ¥33,000 |
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インプラント1本埋入につき | ¥275,000 |
インプラントに装着する歯 (型とり・仮歯・装着時の費用などを含む) |
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セラミッククラウン | ¥110,000 |
ハイブリッドセラミッククラウン | ¥88,000 |
ゴールドクラウン | ¥110,000 |
支払時期・方法
術前検査&コンサルテーション料(¥33,000) | 術前検査の開始日 |
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インプラント埋入手術費用(¥275,000) | 治療契約時に半額 インプラント手術時に半額 |
装着する歯の費用(1歯¥88,000~¥110,000) | 歯を装着した日 |
その他のお支払方法も、ご相談させていただきますので、スマイルスタッフまでご遠慮なくお申し付けください。
インプラントのリスク・副作用
- 全身状態に不安がある方(心臓病・高血圧・糖尿病・喫煙者など)には、おすすめいたしません。
- チタンに『アレルギー』のある方もできません。
- インプラントの埋入術から最終の歯を装着するまで6か月程度の期間が予想されますし、その後出来るだけ長く経過を診る必要がありますので、『転居』や『お引越し』をされる可能性が高い方にも、あまりおすすめできません。
- アゴの骨の中にインプラントを埋め込みますので、埋め込みたいその部分に、骨の量の『幅』や『深さ』がともに十分でないとできません。また骨の内部の知覚神経などを傷つけてしまうと、『しびれ』などの症状が出る場合があります。
インプラントは、良好なお口のホームケアやプロの予防ケアを続ければ、30年程度は機能するといわれています。すなわち、インプラント処置を行った後はご自身でのホームケアや、通院してのプロの予防ケアが長期的な安定の『必要な条件』となります。
当院では、特にインプラント処置をした部位はご自分の歯以上に、丁寧なホームケアをお願いしております。
不幸にも寝たきりなど通院ができなくなったり、お口のセルフケアが十分にできなくなると、『歯周病』と同じような『インプラント周囲炎』を引き起こす可能性があります。10~20年以上の、長期的な予後を考えた場合、ご自身の健康状態や通院手段も考慮の上、処置を行う必要があります。
また、インプラントを処置した歯も『歯ぎしり』などのような『過度の咬合力』が加わり続けると、トラブルの原因となります。そのため当院では、夜間の歯ぎしり防止用の『マウスピース』を毎晩装着していただくことが必須となります。
インプラントQ&A
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インプラント治療は誰でもできますか?
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インプラント治療は骨の成長が終了した大人であれば可能です。しかし、医学的・解剖学的な条件が満たされていないとできません。もちろん全身状態が悪かったり、心臓病・高血圧・糖尿病などがあったり、インプラントを埋め込む部位に骨の量が十分に残っていないとできません。
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インプラントの手術はどのような手術ですか?痛いですか?腫れたりしますか?
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インプラントを埋め込む手術の際には、全身麻酔の必要はなくてお口の中だけを麻酔します。(通常のむし歯処置の麻酔と同じ方法です。)ですので、手術中には痛みはありません。ただし、麻酔が切れてからは傷口の痛みが全くないわけではありません。術直後には痛みや腫れが出る場合がありますが、通常は続いても2~3日程度ですぐに治まります。手術の当日には感染予防の抗生剤も服用していただき、また術後にも抗生剤・鎮痛剤・うがい薬を処方しますので、ご安心ください。
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手術後はお口のお手入れはしなくても良いのですか?
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インプラントがお口の中でできるだけ長く機能しいつまでも咬むためには、これからのお家でのホームケアや歯科医院でのプロによる予防ケア・ 咬みあわせのチェックを定期的に続けるかどうか…で決まるでしょう。歯ブラシだけでなく、補助的な清掃道具(歯間ブラシなど)を必要とすることもあります。歯科医師や歯科衛生士など、プロによるお口のお手入れの方法をよく聞いていただき、日頃からのケアを継続してください。
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自分の歯と同じように咬めますか?
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入れ歯は、残っている自分の歯や歯グキ(口腔粘膜)によって支えられていますが、インプラントはアゴの骨と直接結合し支えられています。このため、入れ歯のようなガタつく感じがないため、しっかりと咬めるようになります。
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インプラントはどのくらいもちますか?
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インプラント自体はチタン製なので、お口の中でも変質することなく安定しており、30年以上問題なく機能します。しかし、お手入れが出来ていないと天然歯と同じように歯周病のような状態になり、インプラントの周りの骨がやせてきてグラグラ動いてしまいます。インプラントを長持ちさせるためには、日頃のケアとプロによる定期的な予防ケアが欠かせません。また、定期的な咬みあわせのチェックや、夜間の歯ぎしり防止のマウスピースも必要となります。
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インプラントに保証期間はありますか?
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定期健診・予防ケアを続けて下さる方は、インプラント自体には10年間の無料保証となります。また、インプラントに装着する歯には7年間の無料保証がありますのでご安心ください。